2009年8月17日月曜日

ホテルのような最高級病院

つわりが悪化、栄養失調となってしまい、かかりつけの病院に一泊入院してしまいました。

2、3日、りんごくらいしか食べれなくなって、りんごも食べてももどしてしまう、、、という状況が続き、このままでは歩けなくなるかもしれないと思って病院へ駆け込みました。

予約もなく行きましたが、状況を説明すると、ナースには妊娠してるんだからつわりはNormal、Normalと言われながらも、なんとかドクターに診察してもらうことができました。
尿検査の結果、ケトン+++、と結構高い数値。
日帰りの点滴で済むだろうと考えていたけど入院することに。
以前処方された吐き気止めの薬を使わなかったのがいけなかったのか・・・。でも妊娠中の薬には慎重になってしまう。

その病院は、世界一高級じゃないかと思わせる雰囲気で、サービスも満点。
病室にもレベルが3段階あって、私が泊まったのは一番下のランクでも一泊3万くらいする個室で、シャワー、トイレつき。テレビやソファーもついている。祖母が入室している施設の個室と似ていた。これが一番下だと上の部屋はどうなっているのだろう?と想像が膨らむ。そして日本の病室っていったい・・・と思ってしまう。

食事も、病人用のほか、見舞いに来る家族用に普通の食事を用意してくれる。ホテルのルームサービスの様に、選択式で、前菜は2種類、メインは4種類の選択肢から選ぶことができる。これにオプションで7、8種類のものからサイドメニューを選ぶことができる。患者用・家族用、ともに運んでくる時間は決まっているけど、食べるときに電話をすればあっためなおしてくれる。望めば家族の宿泊も可能で朝食も用意してくれる。朝食のメニューはホテルのそれとほぼ変わらなかった。また、ランチ、ディナーの食後には、ヨーグルトやプリンのデザートを持ってきてくれる。私は、ランチの時に何も食べる気がしなくて、フルーツを頼んだらスイカを持ってきてくれた。このスイカがおいしかった。これらの料金は全部、部屋代に含まれる。日本の病院ともうひとつ違うのは、ナースが食事を運ぶのではなく、ちゃんと食事係がいること。そして食後にはナースが薬を持ってきてくれる。

普通のホテルよりも優れた対応にテンション上がったのか、昨日まで全く食べれなかった食事がうそのように少しずつではあるが食べれるようになった。ランチに入ってたマッシュポテトと味の薄いスープ。りんごのコールスローのようなサラダ。ディナーのインド米、薄味のアラビックな味付けのチキン、薄味スープ。ブレックファストのライス・シリアル、食パン+バター+ハニー。ディナーに似たメニューのランチ。
どれもおいしかった。

そして、栄養補給のため、一日中、点滴をしてもらった。
Lactate, Vitamine, Normal Saline(サリンって!?)等
寝ている間も変えてくれたので全部は把握できなかった。

あと座薬でDomperidone、飲み薬のナビドクシン、これはつわり止め。

薬の使用への抵抗があったけど、ドクターのこれは安全な薬、この病院ではいろいろな妊婦さんが使って何も問題ないよという言葉を信じることにした。そして薬の効果を実感。

3時間ごとに、ナースが血圧、心拍数、体温を測定しにきて、具合を伺ってくれる。
アテンドされたドクターも全部で3回、回診しにきてくれた。ドクターのアテンド料は一泊1万5000円くらいで、一回の会話は2、3分というのを考えると、ずいぶんな時給だと思うが、その時は、私を救ってくれる神様のように見えた。

点滴の投与量を測るマシーンの調子が悪くてしょっちゅうピーピー音がなっていたこと、部屋が寒かったこと、減点材料もなくはなかったけど、それくらいいいやと思わせてくれるほど他の対応がよかった。

更にホテルっぷりを思わせてくれたのが、退院間際に、カスタマー・サティスファクションを担当する人が部屋やナースの対応等に対する満足度のヒアリングをしにきたことだ。今後の改善に生かしていくという。すばらしい。部屋が寒かったことを伝えておいた。トイレの便座も冷たかったので日本のハイテクトイレにしては・・・とも言いたかったけど言わなかった(笑)言えばT社やI社が儲かったかしら。

家に帰ってきたら、少し吐いてしまった。病院では一度もはかなかったのに。きっと薬の効果と、精神的なものが大きかったように思う。家にいると、キッチンのニオイと無縁でいられないのが一番つらい。

ニッポンの病院は財政難だったり、医師・看護師不足だったりと、問題を抱えているが、是非この病院を見習ってほしい!と思った。荷物を運んでくれるポーターまで用意しろとは言いませんが・・・。(いるんです。この病院には。)

ちなみに医師・看護師は全員外国人。カタール人はいません。
ニッポンもフィリピンやインドのナースを受け入れ始めているけど、もっともっと必要に思う。
欧米の教育を受けたインド人医師っていうのがいてもいいと思う。

そのためには強固な財政基盤が必要だけど。。。

やっぱり資源国、カタールの強みなのか。

ニッポンの資源、技術と人材をてこに、資金還流を行って、うまくできないものでしょうか。

今回の経験を通してもうひとつ考えたこと
それはつわりへの対処法です

日本ではどちらかというと精神論で、薬は極力使わず我慢して乗り切れ、というのが強い。家にこもってないで仕事や別のことをしていれば紛れるからとか、そういう意見は、つわりが比較的軽い人にとって言えること。というよりもそういうこと言えるのはつわりが軽かったということ。私のように、一日中、つわりに侵され、何も食べれなくなってしまうような重度の場合は何かで紛れるとかそいういうレベルではない。ひたすら我慢で乗り切ろうとして放置したら母子ともに生命の危険だってありうる。

昔、日本でもサリドマイドというつわりの薬が広く使われていたらしいがそれによって奇形が生まれたという苦い経験があるらしく、医師たちも薬にはとても保守的で慎重だとか。確かに薬を用いずにいることができればそれにこしたことがないけれど、重度のつわりの場合、薬も必要だと思った。安全が確認されている薬であれば、それを使って、ちゃんと栄養摂取できることのほうが望ましい。その安全が確認されているという定義も国によって違っていたりして判断が難しいところであるが、慎重になりすぎるのもよくないという考えに至った。

私も、日本の雑誌やつわりのサイトを見て、精神論に流され無理をしていた結果、入院となってしまったので、これからはこちらの医師を信じて、必要な薬は摂取するようにしよう。

ただ、日本では漢方薬が普及していて、これでつわりが緩和するひともいるらしい。つわり対策の針灸などもある。そうした東洋医学に基づいた処置がこちらでは受けられないのが残念だ。

少し、気が早いけれど、二人目妊娠の時には、東洋医学をもとに事前につわりになりにくい体質を作り上げられないものかと・・・期待を寄せる。

家にいても、ホテル、いや、病院にいたときの気分を思い出して、リラックスして過ごそうと思います。
病院ホテルもよかったけど、何よりも、ベビちゃんが元気であったことが、一番よかったです。

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